霧吹き

絵画でフィキサチフやワニスを均一に塗布するための道具。または、粘土やアクリル絵具を使用する際に水分を補給する為使うもの。

絵画の場合は2本の金属筒から成るL型霧吹きも良く使われる。筒をL字型に開いたら、細い方の筒をワニスやフィキサの入った瓶に入れ、太い方の筒に息を吹き込んで使う。少し傾けて(前傾姿勢になって)吹くのがコツ。

水分補給の為に使う霧吹きは園芸用の普通のものを使う事が多い。

キャンバス

主に油絵具・アクリル等で使われる画布のこと。 カンバス。麻が一般的ではあるが、綿や合成繊維のものもある。 張りキャンバス・生キャンバスの事もまとめてキャンバスと呼ぶ。また、地塗りだけ済ませて木枠に張っていないものもこう呼ぶ。転じて、描画領域という意味で使われる事もある。 (例:紙やCGの場合でも描画領域を指してキャンバスと呼ぶ)

揮発性油

揮発油。溶剤。
鉱物性のものではペトロール、植物性ではテレピン(ターペンタイン)が代表的。
これらの油は最終的に画面上には残らず揮発する。

油彩で筆の運びを軽くしたり、おつゆ描きで使用するが、混ぜすぎると絵具の固着力を弱めるので使いすぎに注意する。

オイルパステルや油性色鉛筆でも上からこすりつけることによりぼかしの効果が得られる(透明水彩と油彩の中間のような効果を出すことができる)。

また、油絵具が服などについてしまった場合、揮発性油をしみこませた布でたたき出すことで応急処置ができる。
ひどい汚れは落ちきらないため、その後リムーバー(ストリッパー)で更に汚れを落とした後にクリーニング店に持ち込む。

揮発性油は原料によりさまざまな種類があり、ペトロール、テレピン、ターペンタイン、アルファ(α)ピネン、ラベンダーオイル(スパイクオイル、アスピックオイル、スパイクラベンダーオイル)などがある。

菊皿

絵皿の一種で、菊の花に似た形に仕切りが入っている。
梅皿よりも深くなく、仕切りの数も多い。

キアロスクーロ

明暗技法。明暗対比。
重要な部分にスポットライトを当てたりコントラストによって劇的な効果を出す。
主にレンブラントやカラヴァッジオのような暗めの中に光が当たるような作家の作品に対して使われる。
イタリア語でchiaro(明るい)oscuro(暗い)。

顔料

ピグメント。色のついた細かい粉で、水にも油にも溶けない性質を持つ。
この粉を展色剤(ビヒクル)で練り合わせる事によって絵具ができる。原料によって、無機顔料、有機顔料、土性顔料、体質顔料に分類される。

画用紙

絵を描く為に作られた紙の事。
広い意味では水彩紙や日本画に使う和紙等もこれに含むが、一般的には水彩でもマーカーでもオールマイティに使える癖の少ない紙。
専門家用というよりは、学童用や練習用のものが多い。

画用液

主に油彩で使われる液体の総称。
ワニス、溶き油、筆洗油、ストリッパーなどをまとめてこう呼ぶ。

画布

画を描く為の布。キャンバス。
日本画の絹本着彩に使用する絹も画布だが、ほとんどの場合油彩のキャンバスを指す。

カブラペン

ペン先の一種。Gペンよりも強弱が出にくく、スクールペンよりも太い線を引ける。
元々は英字用のペンだが、日本では日本語の文字を書き易いようにニュームが主流。
ペン先には金属の種類でクロームとニュームの2種類があり、クロームが硬め、ニュームが柔らかめとなる。
別名スプーンペン、さじペン、たまペン。

ガッシュ

不透明水彩絵具の1種。
ポスターカラーがデザイン用途で鮮やかな発色をするのに対し、ガッシュは絵画向けに微妙な色調と耐光性をもたせて作られている。

額装

作品を額に入れること。
平面作品を既成の額に入れるだけなら誰でもできるが、立体物や変形物等技術を要するものもある。
また、日常の何気ないものを額装したり、額装そのものを美術的な価値のあるものに仕上げる事も多い。

乾性油

空気中の酸素を利用して酸化重合(乾燥)する油。油絵具は主にこれと顔料を混ぜ合わせて作られる。ウォルナットオイル、サンシックンドオイル、サンブリーチドオイル、スタンドオイル、ポピーオイル、リンシードオイル(亜麻仁油)など。

カルトン

主にスケッチやデッサンで使用。木炭紙や画用紙を画鋲やクリップでカルトンに留め使用する。
一枚の板からできているもの(S、シングル)と二枚の板からできているもの(W、ダブル)の2種類があり、
後者は板の間に作品を挟んで持ち運びできるようになっている。
紙製のものをカルトン、木製(主にベニヤ)のもので紙を挟めないものを画板と呼ぶ事が多い。