マニエール・ノワール

銅版画の技法の一種。仏語。直訳すると黒の様式、黒の技法。
ベルソー(仏語。berceau。英語ではrocker)を使って振るように銅板に細かな傷を刻み、目立てをする。すると銅板は細かくささくれ立ったようになり、その部分を刷ると非常に豊かな黒色に仕上がる。また、ベルソーをかけた面を押さえる事で凹凸を慣らして微妙な明暗を作り出す事ができる。写真の登場により一度は忘れられた技法だが、長谷川潔が解明、復活させた。