油彩、水彩にも使えると描かれているが、絵具の含みはアクリル絵具に向いているように感じる。腰が強く先端の毛先の効きが良く、水彩・アクリルの細密画や油彩・テンペラの仕上げ向きか。水彩でたっぷりとした表現をするには少々物足りない。0号よりも細い筆が握り易く、太さも各種揃っていて非常に良い。また、平筆はアクリル絵具での平塗りに威力を発揮する。
全体的に素晴らしい筆だが、私の使い方が荒いのか毛先が馬鹿になるのが早かった。洗浄は他の筆よりもより丁寧に行うべきだと思う。筆は消耗品だとは思うが、後にインターロンを使うようになってからはあまり買わなくなった。
Category: 筆
インターロン INTERLON
油彩用の豚毛筆と同じ構造を持った筆。豚毛には独特のカールがあり、筆にする際はそのカールが全て内側に向くように作られている。インターロンは合成繊維でありながら豚毛のようなカールを再現、内側に向ける事で比類ない扱い易さを実現している。
まず、重めのぼったりした絵具を含ませても毛先の効きが良い。また、使い続けていても毛先が広がって駄目になってしまうのが遅い。毛先は硬くないが常に筆の中心が変わらずあり、インターロックの成せる技かと思う。
太さも0号以外の細さが各種あり、私の道具箱の中では細さを要求する仕事に最も向いている。値段は他の筆より安い程で、ここぞという時以外にもしょっちゅう使う。