モーショントゥイーンをActionScriptに置き換えると軽くなる

Flashではタイムラインが長くなるほどメモリを消費し、ファイルサイズも大きくなります。
ゆっくりとしたアニメーションでは長いモーショントゥイーンが使われることもありますが、これらはASで書いて軽量化できます。

サンプル:流れる雲(A、B)

このサンプルでは、インスタンス “cloud” がx座標-110に配置されています。
そこから約1分(12fpsで800フレーム)かけて右に500ピクセル動きます。

サンプルAではモーショントゥイーンを使って動かします。
サンプルBでは以下のASを1フレーム目に書き、2フレーム目ではcall(1);として同じスクリプトを実行。1フレーム目と2フレーム目をループさせています。
[code lang=”js”]
//1フレームに0.6ずつ右に動かす
//("cloud"のx座標プロパティに、0.6を加算して代入)
cloud._x += 0.6;
//雲が410pxよりも右に移動したら、-110pxへ戻してループさせる
//("cloud"のx座標プロパティが410以上になったら、-110を代入する)
if (cloud._x>410) {
cloud._x = -110;
}
[/code]

AとBの比較では、ファイルサイズは70.3KBから1.2KBに、
消費メモリは217~223KBから184~190KBになりました
(Flash CS3+DeviceCentralCS3+プロファイルW52Kで確認)。

使うプロパティを変えたり複数のプロパティを組み合わせて使えば、複雑なアニメーションもASで書けます。
以下、使いそうなプロパティ。

_x x座標。数値が増えるほど右へ移動
_y y座標。数値が増えるほど下へ移動
_alpha 透明度(%)
_height インスタンスの高さ
_width インスタンスの幅
_xscale インスタンスの横の拡大率(%)
_yscale インスタンスの縦の拡大率(%)
_rotation 回転。正の値で時計回りに回る。