セヌリエ オイルパステル

1949年にピカソの友人で画家のヘンリー・ゴエッツの依頼で、ピカソのために作られたパステル。
オイルパステルではあるが、パステルのような印象は薄くなめらかなクリーム状の質感が出る。
使用感はクレヨン状のアイシャドウか口紅、コンシーラーの類に似ている感じ。
塗り重ねにより油彩のような重厚な表現が可能で、加熱したペインティングナイフを使って溶かす事によって厚塗り・盛り上げもできる。溶けたオイルパステルが固まる前に顔料や砂を混ぜる事も可能。

メディウムに酸化する物質を含まない為乾燥しないが、その代わり黄変やひび割れが無い。
セヌリエのフィキサチーフを使う事で定着させる事ができる。

紙、キャンバスは勿論の事、木、金属、ガラス、プラスチック、フィルム、陶器にも描く事ができるが、紙以外の素材に描く時はジェッソやプライマーを塗布した方が無難。
完全に乾燥した油絵具の上から描く場合は加筆用ワニスを塗布してから描けば定着する。ただしこのオイルパステルは乾燥しないので、その上から更に油絵具を乗せるのはおすすめしない。

全120色
普通色110色 各220円
メタリック色5色 各260円
パール色5色 各260円
(2003年10月確認)