JPG画像の軽量化/ファイルサイズ対策あれこれ。
圧縮率を操作する
画像の圧縮率を上げて、画質を落とすとファイルサイズが小さくなります。
QUAJPGやPhotoshopの[Web用に保存]など画質をプレビューしながら圧縮率を決められるものが便利。
PhotoshopのWeb用に保存では、画質重視の場合は画質51~80で保存すると良い。
画質50以下と画質51以上では圧縮に使われるアルゴリズムが変わるため、50以下では急激に画質が落ちてしまう。また、画質90以上では感覚的な見た目の画質が変わらない割にファイルサイズが大きくなってしまう。
ぼかしをかける
JPEG画像はノイズや変化の多い画像でファイルサイズが大きくなります。
コントラストを弱めたり、画像をぼかすことでも軽量化できます。
[フィルタ]→[ノイズ]の[ノイズを軽減][明るさの中間値][輪郭以外をぼかす]はそれぞれノイズを低減するためのフィルタです。
また、[フィルタ]→[ぼかし]の各ぼかしツールやツールバーの[ぼかしツール]で画像自体をぼかしたり、
画像によっては[フィルタ]→[アーティスティック]→[カットアウト]でイラスト調にして細部を飛ばすのも効果があります。
フィルタによって印象を変えたくない時は、色のチャンネルのみにこれらのフィルタをかけます。
[イメージ]→[モード]から[Labカラーモード]を選択しaとbのチャンネルにフィルタをかけると、輪郭(明度)をぼかさないので、シャープな印象を保ったままファイルサイズを落とすことができます。
ハフマンテーブルの最適化を行う
JPEGファイル圧縮プログラム carmineを使用して、圧縮を最適化することで画質を変えずにファイルサイズを落とすことができます。
photoshopの「Web用に保存」を使って保存した場合は更にこのツールを使用しても効果がないようです(CS3 Extendedで確認)。
直線を含む場合は、8pxの倍数を意識する
JPEGで保存の際に圧縮率を上げると、ブロックノイズ(長方形の模様)が出てしまうことがあります。
このブロックノイズは画面の左上を基点として8pxの正方形に現われるため、はっきりした直線を含む画像の場合はこの正方形の端を意識すると線のエッジをぼかさずに表現でき、ファイルサイズも小さくなります。
画像をスライスする
一つのイメージの中にJPGの方が適した部分とPNGの方が適した部分がある場合は、画像を切り分けて別々の形式で保存した方が良い場合があります。
Photoshopの場合、スライスツールとWeb用に保存が便利。
JPEG画像では圧縮率を上げると赤系統の色が汚くなってしまうため、赤色の部分のみPNGで保存することで画質を落としながらきれいに見せることができます。