PC版Flash Playerでは、携帯向けに作成したデータの確認ができません。
例えば、
・携帯では動かないような重いデータでも動作してしまう
・携帯専用のActionScriptが動作しない
などの違いがあります。
そのため専用のツールや実機を使用して検証を行います。
この記事では3パターンの確認方法を書いています。
PC上でのエミュレーション | 実機確認 | デバッグ用のツールを使用する | |
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メリット | 様々な環境でどう動作するか見られる | PC上では再現しきれない不具合もカバーできる | 不具合の原因箇所がわかりやすい |
デメリット | 実機と動作が完全に一致しない場合がある | 本体や確認環境を用意しないと検証ができない | 扱うのに知識が必要 |
PC上でのエミュレーション
・Adobe Device Centralを使用するCS3以降のFlashやPhotoshopに付属するツールです。
機種ごとのプロファイルが用意されていて、各機種でのメモリ使用量やエラーログ、スクリプトの動作状況を見られます。
・iモードHTMLシミュレーターIIを使用する (Windowsのみ)
docomoから提供されている無料の開発用ツールです。
fscommand2で取得できる値をツール側で設定できます。
電池最大容量等も変更できるため、au、softbank向けのデバッグができます。
実機確認
実機でswfファイルをダウンロード&再生する方法は、各キャリアごとに異なります。
docomo | swfをサーバーにアップロード後、DL |
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au | PCからswfファイルをメール添付 swfをサーバーにアップロード後、DL 待受として設定したり、データフォルダからすするには、実行できます。 |
Softbank | swfをサーバーにアップロード後、ブラウザで開く Softbankはデータフォルダ内でキー入力を拾えないため、ASでoncommandを使用している場合の動作検証はブラウザで行います。 |
デバッグ用のツールを使用する
・trace関数を使う
ActionScriptの関数のひとつで、動作確認に使われます。
ASの動作がわからない時、変数にどんな値が代入されているかが見られます。
・Flash Decompiler Trillixを使用する
swf内部の画像やシェイプ、AS等を見られるツールです。
動作がおかしい場合の不具合箇所を見つけるのに使います。