箔を磨くのに使う棒のこと。テンペラで見られる鏡のように滑らかな金箔はこれで磨いてつくられる。
箔を置いた後、その上をめのう棒で丁寧にこする事によって箔の細かい凹凸が伸ばされ、まるで鏡か金の塊のような輝きを放つようになる。工芸や、テンペラでもレリーフのような凹凸があるものでも磨けるように、使う場所に応じて様々な型・大きさがある。
素材はめのうに限らず、ガーネット等の硬度7程度のなめらかで均質な石であれば使える。めのうの中でもオニキス等のアゲート類、カーネリアンやサードといったカルセドニー類が使われているものなど、バリエーションも多く眺めているだけでも楽しい。
宝石が使われているだけあって、絵画材料としては非常に高価で1万円前後するものが多い。だが、工芸や陶芸で使われるめのうのヘラ(棒になっていないもので、直接めのうを持って使うもの)は比較的安価に手に入る事が多く、そちらでの代用も可能。
っつーか、硬さが同じならガーネットでもいい、という事は宝石にこだわる必要があるのでしょうか。合成めのう棒か何かあっても良いような気は致しますが、決して需要のある物ではないから作らないのかな。確かに金地にめのうって似合いますけど、ねぇ。