細目

画用紙・水彩紙・キャンバスで目(表面の粗さ)が細かいもののこと。
細密画・ボタニカルアートなど、細かい描写をするのに適している。
目が細かすぎたりつるつるしていると、パステルや鉛筆、クレヨン等の粉っぽい色材がのりにくい。
キャンバスで細目のものはFキャンとも呼ばれる。

ホールパン

固形水彩絵具の一種で、パンの中で最も大きなもの。
これの半分の大きさのものがホールパン、それを更に半分にした大きさのものがクオーターパンと呼ばれる。

ペン先

主に漫画やコミックイラストでペン入れに使われる道具。
ペン軸と組み合わせて使用。
Gペン、スクールペン、サジペン(カブラペン)、丸ペンなどの種類がある。
ゼブラ、日光、タチカワが主なメーカー。海外メーカーではドイツのブラウゼ等もある。
ペンの種類によっても描き味に違いが出るが、メーカーによっても特徴が違う。
ゼブラ、タチカワ、日光の順に柔かい(柔らかいと少しの筆圧でも強弱のある線が引ける)。
5本、12本(1ダース)、144本(1グロス)単位で売られている事が多い。
たまに「ハズレ」等と呼ばれる少々形の曲がった不良品が混じっている事があり、無理に使おうとするとペン軸を傷つけたりおかしな線が引けるので無理に使わないようにしたい。
ペン先がつぶれてきたら捨てて新しいペン先を使う。

ペン軸

主に漫画やコミックイラストでペン入れに使われる道具。
ペン先(各種)と組み合わせて使用。
木製、金属製、長さも様々なものがあるので自分に合ったものを探すと良いが、木製のものは自分で削って形を変えられるので自分で持ち易い形に変えてしまうのも良い。
丸ペン用の軸と、それ以外のペン先用の軸があるので購入の際には注意したい。両用の軸もある。
日光とタチカワの丸ペンは大きさが似ているので日光とタチカワ、どちらのペン軸でも使える。ゼブラの丸ペンはゼブラの軸しか使えないので注意が必要。
また、ブラウゼ等海外メーカーのペン先は日本メーカーの軸に合わない場合もあるので普段と違うペン先を使う場合は一度入るかどうか試してから購入したい。
ペン先の個体差もあるので一概には言えないが、ペン先とペン軸が同じメーカーであればとりあえず安心。

ペン入れ

漫画・コミックイラストで鉛筆による下書きをペン(つけペン、ミリペン、 ロットリング、HITEC-C等)でなぞり、線をはっきりさせ印刷やコピーの際にくっきり出るようにすること。絵に限らず、枠線や書き文字をなぞる事もペン入れと呼ばれる。

ペトロール

鉱物性の揮発性油。
以下、テレピンとの比較

・完全に揮発し、黄ばみの心配もない。
・溶解力が低いので、樹脂を完全に溶かしきれない場合がある。
・テレピンよりもゆっくりと揮発する。

ペインティングオイル

画用液の一種。ペンチングオイル。乾性油、揮発性油を混ぜ合わせたもので、それにシッカチフやワニスが入る場合もある。自分でそれらの配合を考えて混ぜ合わせる必要が無く、用途に合わせて異なる瓶の画用液を使えば良いので扱い易く初心者向け。

ペーパーパレット

紙製のパレット。使い捨てパレット。
厚紙の上に耐水・耐油の紙を重ねてのりづけしたもの。
使った後は一番上の一枚をはがすと下にある紙を使えるようになる。
油彩やアクリルでは手入れの手間が省けるので便利。

ペーパーセメント

主にデザインの作業で紙を貼り付けるのに使う糊。普通の糊とは異なり、ソルベント(溶剤)を使用するので紙が波打つ事無く貼る事ができる。また、ソルベントを用いて紙を傷めずに剥がして、貼り直す事も可能。はみ出した部分はラバークリーナーを用いて除去する事ができる。濃度が濃く使いにくい場合はソルベントで薄めて使うとよい。
[ペーパーセメントの種類]
○両面塗り
接着する紙の両側にペーパーセメントを塗布して接着する。
○片面塗り
接着する紙の片側にペーパーセメントを塗布して接着する。
○写植用
写植用印画紙に適したもの。樹脂加工してあるものでもめくれたりはがれたりしない。

ブリード

重ね塗りをした際に、下の絵具の色が上に塗った絵具に溶け出してくる事。泣き。
レーキ系の絵具の上に白を塗り重ねた場合特に起こりやすい。

不透明色

色を塗った時に下の色が透けない色のこと。
透明か不透明かの差は顔料の粒子や展色剤の量によって決定される。
不透明水彩(学童用水彩、ポスターカラー、ガッシュ)アクリルガッシュ等が不透明。

動物の毛や合成毛などをたばねて扱いやすくしたもの。
絵画、書道、化粧など目的に応じて多くの種類があり、更にその中でも用途により細かく様々な種類がある。

絵画用ではラウンド、フラット、フィルバート、アンギュラー、ファン、スポット、アプリケーター、平筆、丸筆、長流筆、没骨筆、付立筆、パステルブラシ、ステンシルブラシ等。

筆はそれぞれ目的に応じて毛の質や毛の組み方を変えて作られている。その為、特に狙っている効果が無い限りはその用途向けに売られている筆を使った方が良い。
例えば書道用の筆は根元まで墨をつけずに、腹まで墨を含ませて使うようにできている。それに対して絵画用の筆は根元まで絵具を含ませて使うように作られているので、書道用の筆と絵画用の筆では色の含み方が全く異なってしまう。この場合は絵画用の方が含みがよいので、例えば日本画の筆を書道に使う事はできる。

腐食液

間接法で版画の版を作る際、版を腐食させる工程で使われる酸性の液体。硝酸や第二塩化鉄が使われることが多い。