Illustrator のパスを Flash Lite 1.1に移行する際の注意点いろいろ

イラレからFlashへのパスの移行には、Flash Lite 1.1の仕様上さまざまな制約があります。

(1)Flashで扱えないパスがある
以下のパスはFlash上でパスとして扱うことができません。
書き出しやAIインポート時にビットマップとして貼り付けることもできますが、
画質の調整が必要な際はphotoshopなどで保存し、画像としてFlashに配置してください。
・Illustratorの「効果」でつけられているドロップシャドウ、3D効果等
・塗りがグラデーションメッシュ

また以下のようなパスはそのままFlashにコピーすることはできませんが、アピアランスの分割や分割・拡張等を行うことによりFlashにインポートできるようになります。
・ブラシのストローク
・ブレンド
・パスの変形(パンク・膨張、歪み系など)

(2)Flash Lite 1.1の仕様上扱えないパスがある
Flash Lite 1.1では、線の拡張機能は使えません。
(線の拡張機能が使われている場合、パブリッシュ時にエラーが出ます)
flash上で線を選択し、「伸縮:標準」「線幅:丸型」「結合:丸型」にすることで回避できます。
この線のオプションは、イラレでは「線の位置:線を中央に揃える」「線端:丸型線端」「結合:ラウンド結合」にあたります。
イラレの[選択]→[共通]→[線]などを使用し、あらかじめ全ての線のオプションを変更しておくと便利。

またこの線の拡張機能はFlash 8以降の機能であるため、
Flash 8を使用できる場合は一度「名前をつけて保存」からFlash MX 2004 を選択して保存してからパブリッシュすると解決します。

移し方は、FlashCS3以降の場合はコピペでOK。
Flash8以前の場合は、イラレ上で[ファイル]→[書き出し]からswfを選択して書き出し、Flashから[ファイル]→[読み込み]でライブラリorステージに配置を選択すると配置することができます。

どちらもパスが多数グループ化された状態で配置されるためメモリを多く消費します。配置後、グループ化の解除やシンボルの分解を行ってください。