日本画で胡粉を練る時に、叩いて膠と胡粉をなじませること。
胡粉を乳鉢ですった後、膠を加えて団子状にした胡粉(胡粉団子)を絵皿に向かって叩き付け、膠と胡粉をしっかりと馴染ませる。ぱん、というかぱちん、というか、上手い人は響くようなイイ音がする。叩きつける回数は厳密に100回でなくとも構わないが、100回くらい叩くといい。団子の表面が照りを帯びるようになってくると馴染み度合いも膠の量も丁度良く、いい色の胡粉になる(飛切胡粉の場合。白鳳はそうでもなく、花胡粉に至ってはつやっぽく見えるようになった事が無い。胡粉の性質にもよるものと思われる。飛切は高価でも明らかに他の胡粉とは違う感じがする)。
大き目の絵皿を使った方がやり易い。
小さい絵皿だと勢いで落としてしまい、汚れがついて折角の白さが台無しになってしまう事もあるし、薄い絵皿だと勢い余って割ってしまう事がある(厚く大きな絵皿でも割れる時は割れるけど)。是非絵皿を割る程のイイ音で叩いていただきたい。