パステルの一種。顔料を油とワックスで練って棒状にしたもの。パステルの仲間とされているが、他のパステルとは全く性質が異なり油絵具に近い性格を持つ。揮発性油で溶く事もでき、オイルスティックと共に下書きにも用いられる。
Category: 美術用語
オイルスティック
棒状の油絵具。オイルパステルと性質が近い。それ単体で紙やキャンバスに使われる事はもちろん、油絵具と併用してもその性質をほとんど損なわない為油絵の粗描きにも使われる。
鉛筆
黒鉛に粘土を加えて焼き固めた芯を木ではさんだもの。安価でありながら幅広い表現力を持ち、鉛筆デッサンや鉛筆画で使用。その他ラフスケッチなどにも欠かせない存在である。粘土の割合が高くなればなるほど硬い芯となる。原材料こそ「黒鉛」だが、主原料は炭素であり重金属は含まれていない。
エンコウスティック
展色剤として、熱し溶かした蝋を使用する絵具の一種。
古代エジプトで使われたが、現代作家にも使われている。独特な質感をもつ。
エングレーヴィング
版画技法の一種。ビュランを使用して銅板に直接彫る銅板画。硬質、繊細で強い描線を得られる。
遠近法
平面の中に奥行きを表現するための技法のこと。空気遠近法、線遠近法、上下遠近法がある。
エリオグラビュール
版画技法の一種。写真製版銅版画ともよばれる。銅版に感光剤を塗り、ネガフィルムを焼き付け腐食させて版とする。強弱がないために平面的な仕上がりになる。フランス語で、gravureとはグラビア印刷のこと。
絵刷毛
日本画用の刷毛の1種。日本画・デザイン等で使われる。
広い面を塗るのに適しているが、刷毛の部分によって含ませる色を変える・角の部分を使う等平塗りだけではない用途もある。
榎炭
榎の枝で作られた木炭。
エスキース
絵を描く前の下描きやメモにあたるもののこと。
通常、構想を本描きの紙よりも小さな紙に書き(描き)とめたもので、
事物を忠実に写し取ったデッサンやエチュードなどの下書きよりもイメージやインスピレーションが重視される。
エッチング
(1)版画の技法の一種。銅版や亜鉛版の表面に耐酸性のニスを塗り、その上を鉄筆で刻描し、露出した金属面を腐食液(硝酸など)に浸して線を作る。直接版を彫ってゆく(ドライポイント)よりも自由に線が引ける。同じ腐食銅板画であるアクアチントと相性が良く、よく併用される。
(2)ガラス工芸の技法の一種。ガラスの上に耐酸性の薬剤を塗り、その一部をはがしてから強酸性の液体につけてガラスを腐食させる。こちらは主に装飾用。
エチュード
フランス語。
美術や彫刻で製作をする前に描く下絵、下図、習作のこと。
絵皿
絵具皿。主に日本画で絵具を溶くための皿のこと。
梅皿も菊皿も絵皿の一種
エアブラシ
圧縮した空気で絵具や塗料を細かい霧状にして吹き付ける道具。 ハンドピースとコンプレッサーをセットで使用する。 スパッタリングよりも細かい粒子での表現ができ、写真修正や立体的な陰影表現に向いている。
裏打ち
日本画で、基底物(和紙)の保護のために糊を使って和紙を張ること。
梅皿
梅の花に似た形をした絵皿。仕切りがあり、一枚の絵皿でも絵具が混ざり合わないので便利。
兎膠
膠の一種。主に洋画(テンペラ、油彩キャンバスの目止め等)で使われる。ウサギの皮から作られた膠。
ウォルナットオイル
クルミからとれる乾性油。色は薄め。
ウォーターマーブル
技法としては墨流しやマーブリングと同じものだが、
特にネイルアートでマニキュアを使って行う場合こう呼ぶ。
絵の具を使ったマーブリングに比べ非常に乾燥が早いので素早い作業が必要。
また、浮かべるものは紙に限らず爪、プラスチック、木など幅広い素材を使える。
(形状によっては浮かべるよりも一度水に沈めて下からマニキュアの膜をすくい上げる方が楽にできる)
また、ウォーターマーブルの場合はマーブリングコームを使わず、オレンジウッドスティックやつまようじを用いる。
ヴェルダイユ
カマイユの一種で、暗緑色で描かれたもののことをいう。
これを下塗りとして上から着彩する事が多い。