謄写版

とうしゃばんと読む。孔版の一種で、ガリ版印刷のこと。
ロウ紙をやすりの上に置いて、ロウ紙の上から鉄筆で文字や図を描くとやすりの凹凸によってロウ紙に細かな穴が開く。その穴をインクが通る事によって印刷ができるしくみ。
1893年頃にエジソンが発明、その後改良が重ねられて現在に至る。昭和の終わり頃までは小学校のプリント印刷に良く使われた。

ドローングペン

コミックやペン画、製図で線を引くのに使われるペン。ミリペンとも呼ばれる。
ピグマが有名で、コミック系でピグマと言うとこのペンの事を指す事もある。

「ピグメント」「耐水性」と書いてあるものは乾くと水に流れない性質があり、
更にコピック等アルコール系マーカーにも溶けないので色を塗る時の線画に使える。
様々な色や太さが揃っているので自分に合うものを探すと良い。
筆圧が強い人はペン先を潰したり割りやすいので気をつけよう。
Too、ステッドラー、ピグマ、セーラー、マクソン等から発売されている。ほとんどが150~200円。
つけペンと違い「どこにでも(※)持ち歩ける」ので便利。

(※)一部例外はある。例えばステッドラーのマルスピグメントライナーを飛行機の機内に持ち込むと、
気圧の変化でインクが漏れ出してくるので機内ではキャップを開けないように注意したい。

透明水彩絵具

顔料とアラビアゴムを混ぜ合わせて作られた絵具。
「透明水彩」と呼ばれる事が多い。
ガッシュとの違いは顔料とアラビアゴムの比率の違いで、こちらの方がアラビアゴムが多くなっている。ガッシュが紙を覆い尽くすように顔料を並べるのに対し、透明水彩は顔料の密度が低く顔料と顔料の隙間が見える事によって透明感があるように見える。

水彩筆を使うのが最も一般的と言われているが、
日本画用の筆もまた適している。独特の線が引け、水彩筆に比べ含みが良い。
デザイン用の筆も使える。毛が少し硬めのものが多いので好みで使ってみると良い。
水筆も便利。

成分がほぼ一緒な事もありガッシュととても相性が良い。
色鉛筆とも相性が良いが、水彩色鉛筆やパステル色鉛筆と併用すると色が混ざるので注意。

保管は色あせを防ぐため、できるだけ光(紫外線)のあたらない所に保管する。絵具に耐水性がなく、アラビアゴムとグリセリンの影響で非常に湿気を吸いやすいので湿度の多い場所にも置かないように。表面がべたついてごみが付着したり、隣接して置いてある物に表面がくっついてしまったりする。カビも発生しやすい。

透明色

(1)色を塗った時に、下の色が透けて見えるような色のこと。
顔料の粒子がとても小さいとか、展色剤が多く含まれている等の時にこの効果が出る。
不透明色であっても薄く溶けば下の色が透けて見えるようになるが、これは透明色に含めない。
透明水彩、ガッシュを含めないアクリル絵具、油絵具に多い。

(2)GIFやPNG、ICO等の透過情報を含める事ができる形式の画像で、抜き色にする色の事。

ドーサ液

膠と明礬を溶かしてできた液体で、日本画・書道・陶芸で使用。
絵画・書道では明礬が多いほど滲み止め効果が大きくなる。
慣れれば舐める事で明礬の割合を調整できる。明礬が多いほど苦く、ちょっとぴりっとくる程度が適量。

あらかじめ膠と明礬を混ぜた瓶入りのドーサ液も売られている。

溶き油

油絵具は溶き油と顔料を練り合わせて作られている。
チューブに入った油絵具はそのままで厚塗りや盛り上げのできる硬さに作られているため描く絵によってはその硬さが使いにくくなる。そこに溶き油を混ぜることで筆運びを良くし、透明感を出すことができる。
溶剤(揮発性油、ペトロールやシッカチフ)を混ぜる事でも筆運びを軽くできるが、これらは最終的に揮発してしまい絵具の固着力を弱めるため混ぜすぎてはいけない。

溶き油にはポピーオイルやリンシードオイルのように植物油(乾性油)のみのものと、植物油に樹脂や溶剤(揮発性油)、乾燥促進剤(シッカチフ)等を混ぜて使い易いようにした調合油がある。
調合油はペインティングオイル、ペンチングオイル等の名前で売られ、一般的な処方になっている。
溶剤や乾性油などの油の種類を覚える前の初心者は、それらの調合油を使うとよい。

灯油

主にストーブの燃料等で使用されるが、安価な為しばしば油彩用の筆洗油として用いられる。洗浄力も悪くはないが、純度が低く不純物により絵具に含まれる硫黄等が化学変化を起こす危険もあり、大事な筆(大事な作品を描く筆)には使わない方が無難。

トーンキング

ある程度描き進められた油絵の未乾燥画面に紙を貼りつけて、軽くおさえてからはがす事によって表面にある絵の具をはがすこと。塗り重ねによって画面に収拾がつかなくなってきた時、比較的安全に上の色を取り去る事ができる。新聞紙などの薄くて吸い易い紙がベストで、ティッシュやトイレットペーパーは画面に残ってしまう場合があるのでおすすめしない。
英国スレード美術学校の教授ヘンリー・トーンクスにちなんでこの名がつけられた。

テンペラ

西洋古典技法の一種。元々「混ぜ合わせる」という言葉に語源をもち、糊材と絵具を混ぜ合わせて作ったことからこう呼ばれた。その為糊材には様々なものが使われたが、現代では卵を使ったものを全てまとめてテンペラと呼んでいる。

展色剤

ビヒクル。顔料を広げ画面に固着させる材料のこと。
様々な種類のものがあり、この展色剤の種類によって絵具の種類が決まる。
[例]
アラビアゴム…透明水彩、不透明水彩
アクリル樹脂…アクリル絵具
乾性油…油絵具
卵…テンペラ(テンペラマグマ)
卵+油…テンペラ(テンペラグラッサ)
膠水…日本画、デトランプ
蝋…エンコウスティック

テレピン

ぺトロールと並んで代表的な揮発性油。松やにを精製して作られる。ターペンタイン。
長時間空気に触れさせておくと黄変するので注意が必要。光の当たる所や温度の高い所も避けたい。
瓶の中の空気と反応して黄変することもあるので量が少なくなってきたら小さな瓶に入れて使う。
黄変(樹脂化)すると完全に揮発しなくなり、べたつきが残る。これの主成分のみを抽出したものがα-ピネン。

デッド・カラー・ペインティング

粗描き、おつゆ描きの別名。
大抵は単色で行われる為この名(死んだ色)と呼ばれるようになるのだが、
多色で粗描きをしたり粗描きの色彩を生かして描き進める事もある。
多色描きのメリット…
・遠景、中景、近景や、物ごとに色を変える事で複雑な画面がわかりやすくなる。
・その上に透明色をのせる場合より複雑な効果が得られる
等。

デッサンスケール

通称デスケル。
デッサンや絵の構図を決めたりバランスを取ったり中心の線を決めるのに使われるが、
あまりこれに頼りすぎると逆に狂った絵になってしまう事が多いのであくまで補助的に使いたい。
大抵プラスチック製で中心の線が引かれた窓がついておりそこを通してモチーフを見る。
腕が曲がっていたり少しでも角度が違うと全く違う見え方をするので、基準を決めて真っ直ぐ腕を伸ばして使う。
縦横の比率は描く紙によって異なるのできちんと紙の規格に合ったデスケルを使おう。
B版、木炭紙版、FPSM版(キャンバスのF、P、S、Mは1枚のデスケルで見る事ができる)が市販されている。