エリオグラビュール

版画技法の一種。写真製版銅版画ともよばれる。銅版に感光剤を塗り、ネガフィルムを焼き付け腐食させて版とする。強弱がないために平面的な仕上がりになる。フランス語で、gravureとはグラビア印刷のこと。

絵刷毛

日本画用の刷毛の1種。日本画・デザイン等で使われる。
広い面を塗るのに適しているが、刷毛の部分によって含ませる色を変える・角の部分を使う等平塗りだけではない用途もある。

エスキース

絵を描く前の下描きやメモにあたるもののこと。
通常、構想を本描きの紙よりも小さな紙に書き(描き)とめたもので、
事物を忠実に写し取ったデッサンやエチュードなどの下書きよりもイメージやインスピレーションが重視される。

エッチング

(1)版画の技法の一種。銅版や亜鉛版の表面に耐酸性のニスを塗り、その上を鉄筆で刻描し、露出した金属面を腐食液(硝酸など)に浸して線を作る。直接版を彫ってゆく(ドライポイント)よりも自由に線が引ける。同じ腐食銅板画であるアクアチントと相性が良く、よく併用される。

(2)ガラス工芸の技法の一種。ガラスの上に耐酸性の薬剤を塗り、その一部をはがしてから強酸性の液体につけてガラスを腐食させる。こちらは主に装飾用。

エアブラシ

圧縮した空気で絵具や塗料を細かい霧状にして吹き付ける道具。 ハンドピースとコンプレッサーをセットで使用する。 スパッタリングよりも細かい粒子での表現ができ、写真修正や立体的な陰影表現に向いている。

梅皿

梅の花に似た形をした絵皿。仕切りがあり、一枚の絵皿でも絵具が混ざり合わないので便利。
梅皿

兎膠

膠の一種。主に洋画(テンペラ、油彩キャンバスの目止め等)で使われる。ウサギの皮から作られた膠。

ウォーターマーブル

技法としては墨流しやマーブリングと同じものだが、
特にネイルアートでマニキュアを使って行う場合こう呼ぶ。
絵の具を使ったマーブリングに比べ非常に乾燥が早いので素早い作業が必要。
また、浮かべるものは紙に限らず爪、プラスチック、木など幅広い素材を使える。
(形状によっては浮かべるよりも一度水に沈めて下からマニキュアの膜をすくい上げる方が楽にできる)
また、ウォーターマーブルの場合はマーブリングコームを使わず、オレンジウッドスティックやつまようじを用いる。

ヴェラチューラ

不透明な色をかけて、下地の色をところどころ透かして見せること。スカンブリング。
国や時代によってグラッシに含まれたり、グラッシを含んだりする。
グラッシとの違いは上からかける絵具が透明か、不透明かであるが、それを区別しない場合まとめてどちらか片方の名前で呼ばれる。