水彩色鉛筆と、クーピーペンシルを足して割ったような画材。
全芯水彩色鉛筆で、簡単なイラストや絵手紙に人気。
日本の伝統色のような渋めの色調も揃っており、移動先で描くのに便利。
色芯本体よりもセットで売り出された水筆が流行った。
ぺんてる AQUASH
ぺんてるの全芯水彩色鉛筆。
水彩色鉛筆のような水溶性のクーピーといった使用感がある。
色味に関しては日本の伝統色も含め全体的に生っぽく、描く絵の雰囲気によっては使いにくくなる。特にレッド、イエロー、グリーン、ブルー、ブラウン等の色は非常に生っぽく、小学校の時の絵具や色鉛筆を思わせる。
透き通った明るい発色の、爽快感のあるような絵には向いていそう。他の専門家用色材を使い慣れた人はセット買いではなく、使い易い色味のものを単品で買い揃えた方が良いように思う。
水でのばした時には他の水彩色鉛筆と比べて粒子感がなくカラーインクのような印象。但しあまり水で薄めすぎると専門家向け透明水彩やカラーインクと比べて発色が落ちるので注意が必要かもしれない。
質感の似ている画材としては水なしでサクラのクーピー、水ありでは透明水彩でターナーのトランヴェール。更に深みが欲しい場合はウィンザー&ニュートンの透明水彩でもいいかもしれない。他にも水性、またはアルコール系のマーカーが良く馴染む。
これらの画材を組合わせる事で色の生っぽさを消して深みを出す事ができるかもしれない。
紙の種類はつるつるしていなければどのような紙にでも良く乗るが、あまり白く漂白された紙を使うと色味の生っぽさが目立ちチープな雰囲気になるように思う。画材を併用するかどうかも含めて目指す絵の雰囲気によって使い分けたい。
個人的にはこれに1本150円出すならステッドラーでもファーバーカステルでもUniでも、もっと安い物を買った方がいいなあ…。質の割に値段が高く思われてならない。
スケッチで芯を削る必要が無いのは確かに魅力ですが、スケッチでは簡単に雰囲気が出る深い色合いをさっとかけるだけで済ませる方が手間がかからなくていいです。ウィンザー&ニュートンのコットマン固形のハーフパン12色セットを愛用中。
色味の素直さというか、きつさが長所であり短所かな?イラストレーションには効果的な使い方が多いのではないでしょうか。