水張りテープ

紙テープの片側に水に溶ける糊が塗られたもの。 水張りの際にこれを使ってとめると、手間がかからずとめやすい。紙テープの色によって値段に差があるが、機能としては同じ物。パネルを額装せずにそのまま展示する場合はクラフトだと安っぽいので、他の色を使ったりする。

水張り

紙に水彩で描く時に、紙が水を吸って波うってしまったり大きさが変わる事が無いように
あらかじめ水をつけてパネル(板)に張ることをいう。
様々な手順があり、道具も色々あるが結果的に紙がピンと張っていればいいので自分に合ったやり方を探すとよい。

マスケットインク

マスキングに使う液。筆やペンにつけて使い、乾燥するとゴム状になる。マスキング液。
テープやフィルムフィルムとは異なり細くて自由な線や面を引ける。
筆についたまま液が乾燥すると固まってとれなくなるのでまめに洗うようにするが、もし固まってしまった場合には専用の筆洗液か除光液でとる事ができる。
はがす時にはラバークリーナーを使用するとやりやすいが、指やピンセットでも代用可能。

マスキングテープ

マスキングに使う粘着力の弱いテープ。直線をはっきり描くのに向く。
様々な幅のものがあり、紙をいためずはがすことができる。
長期間貼り付けたままにしておくと糊が画面に残ったままになる事があるので、
作業が終わったら早めにはがしたい。夏季は特に注意する必要がある。

めのう棒

箔を磨くのに使う棒のこと。テンペラで見られる鏡のように滑らかな金箔はこれで磨いてつくられる。

箔を置いた後、その上をめのう棒で丁寧にこする事によって箔の細かい凹凸が伸ばされ、まるで鏡か金の塊のような輝きを放つようになる。工芸や、テンペラでもレリーフのような凹凸があるものでも磨けるように、使う場所に応じて様々な型・大きさがある。
素材はめのうに限らず、ガーネット等の硬度7程度のなめらかで均質な石であれば使える。めのうの中でもオニキス等のアゲート類、カーネリアンやサードといったカルセドニー類が使われているものなど、バリエーションも多く眺めているだけでも楽しい。

宝石が使われているだけあって、絵画材料としては非常に高価で1万円前後するものが多い。だが、工芸や陶芸で使われるめのうのヘラ(棒になっていないもので、直接めのうを持って使うもの)は比較的安価に手に入る事が多く、そちらでの代用も可能。

っつーか、硬さが同じならガーネットでもいい、という事は宝石にこだわる必要があるのでしょうか。合成めのう棒か何かあっても良いような気は致しますが、決して需要のある物ではないから作らないのかな。確かに金地にめのうって似合いますけど、ねぇ。

マスキング液

マスキングに使う液。筆やペンにつけて使い、乾燥するとゴム状になる。マスケットインク。
テープやフィルムとは異なり細くて自由な線や面を引ける。
筆についたまま液が乾燥すると固まってとれなくなるのでまめに洗うようにするが、
もし固まってしまった場合には専用の筆洗液か除光液でとる事ができる。
はがす時にはラバークリーナーを使用するとやりやすいが、指やピンセットでも代用可能。

マスキング

画面の一部分を色がつかないように保護すること。
インクやフィルム、テープ等で覆った部分には上から絵具をかけても、
剥がす事によって地の色を出す事ができる。
エアブラシ(細かい作業がしにくい)で良く使われる他に、ハードエッジ技法等で使用する。
和紙などの繊維の出ている紙に糊のついたマスキングを使うと紙を傷めるので、
代わりにトレーシングペーパーをしっかり押さえて使うとよい。

マーブリング

墨流し。粒子の細かい絵具を水面に落として、その上に紙を浮かべる事によって浮かんだ絵具のつくる模様を紙に写しとる技法。
絵具を落とした後に棒や櫛(マーブリングコーム)でかき混ぜると模様に変化をつける事ができる。
ネイルアートではウォーターマーブルとも呼ばれる

マーカー

元々は印をつけるための筆記具。発色が非常に鮮やかで、特に準備をしなくても手軽に描ける事からデザイン、イラストで良く用いられる。大きく分けて水性、油性、アルコールを溶剤としたものの3種類があり、その中でも染料を使用したもの、顔料を使用したもの、ペン先の形状などによって様々な種類がある。 混色が困難なので階調表現には重ね塗りやぼかしが多用される。

水性マーカーは水に溶けるので、水に溶かして透明水彩やカラーインクのように使う事ができる。 染料インクを使っているものが一般的で、耐光性が低く短期間で色褪せすることが多い。例外として三菱のポスカ(顔料インク使用、水性だが乾くと耐水性。金属やプラスチックにも描けて不透明)のような水性ペンもある。

油性マーカーは金属やプラスチック等様々な素材に描けて、マーカーの中では比較的耐光性が高い。耐水性なので他の水性絵具と併用しても流されることがないが、紙などの吸収性のある素材に描いた場合はにじみやすい。文字やPOPに使われるものが多く、描画用に使われる事は少ない。

アルコール系マーカーは最もデザイン・イラストに使われる事が多く、美術デザイン向けマーカーの種類は最も豊富。ペン先の形状や色数、オプションの種類が非常に多く特にToolsのコピックシリーズが代表的。コピー紙に適したマーカーで、更にコピーのトナーを溶かさないので原画を複製して着色することができる。

粉末膠

膠の一種。三千本膠を砕いたもので、ふやかす必要が無いので便利。
粒膠と似ているが、原材料に違いがある(粒膠は魚由来、三千本膠は牛由来)。

不透明水彩絵具

ガッシュ、グワッシュと表記されることも多い。
小学校や幼稚園でも使われる為多くの人に馴染みのある画材。
透明水彩と同じく顔料とアラビアゴムでできている絵具だが、透明水彩と比べ顔料粒子が大きく光を乱反射する為マットでムラの少ない質感になる。また透明水彩より顔料濃度が高く、顔料が紙を覆いつくす為不透明な塗りつぶしができる。
不透明さの利点は主に塗り重ねても下の色の影響を受けにくい事。但しアクリル絵具と異なり乾燥後も再び水で溶けるので、塗り方や状況によっては下の色が出る事もある(具体的には下色が完全に乾燥していない場合や強くこすって塗った場合など)。

ポスターカラー等もこの仲間。
不透明水彩は大別してガッシュ(一般に絵画用途)とポスターカラー(一般にデザイン用途)に分けられるが、不透明水彩=ガッシュと呼ぶ事も多いので混同に注意。

ポピーオイル

ケシの実からとった油の事で、リンシードオイルと並んで油彩画で使われる代表的な乾性油の一つ。
ほぼ無色でほどんど黄変しないが、乾燥が遅く亀裂がおこりやすい。

没線

中国の画家徐煕によって始められた東洋画の技法の一つで、輪郭線を描かずに描くもの。花鳥画に多く用いられ柔らかく軽い表現ができる。没骨と呼ばれる事が多い。 没骨筆(付立筆)を使用する。

ポスターカラー

不透明水彩絵具の1種。
デザインやポスター等の印刷時にインクの色と相性が良く鮮やかな発色をするように作られている為、絵画用の不透明水彩と比べると耐久性に欠け色あせし易い。ぼかしやにじみを生かした表現をする事もできるが、平塗りで最も鮮やかな発色をする。

墨汁

墨をすった液体。墨液。
あらかじめ液体の状態で売られている墨には、糊材に合成糊材を使ったものと膠を使ったものの2種類がある。どちらにも防腐剤や香料が混ぜてある事が多く、固形墨とは全く違う原料でできている。

墨汁は昔から漫画・コミックイラストでのペン入れに使われてきた。
黒色がとても濃く、印刷にきれいに出る事、どこでも手に入る事から人気がある。
ただ乾きが遅く、乾燥を待つ間に指で擦ってしまいやすいのと墨汁である為悪くなり易いこと、
耐水性でないので色をつける際に線がにじんでしまう事など、どちらかと言えば玄人向け。

棒絵具

日本画で使われる、顔料と糊材を練り合わせて棒状にしたもの。
墨のようにすって使うが、硯は使わずに水をつけた指でこすって使う事が多い。