線遠近法の一種で、消失点が三点あるもの。
Author: Sarah
三千本膠
膠の一種。比較的安価で手に入りやすく主に日本画で使われている棒状の膠。(飛散防止の為)袋に入れてペンチ等で細かく切るか、タオルに包んで折った後に膠鍋で湯せんして使用する。使用する前の晩から水に浸しておくと簡単に溶ける。防腐剤が入っていなく腐り易いので冷蔵庫で保管し数日で使い切ること。他の膠に比べると粘着力は弱め。洋画にはあまり向かない。
サンシックンドオイル
乾性油を水と混ぜて(同じ容器に入れて、水と油が分離している状態で)日光に晒して酸化させた油。
乾性油はリンシードオイルかその加工品を使う事が多いが、ポピーオイルを使う事もある。
乾きがよく、そのままの油よりも粘度が出る。
擦筆
紙を巻いて棒状にしたもので、デッサン、鉛筆画、パステル画等で色をぼかすのに使われる。
先端が汚れたり、形が変わって使いにくくなってきたらカッターや擦筆の太さに合う鉛筆削りで削って使う。
サジペン
ペン先の一種。Gペンよりも強弱が出にくく、スクールペンよりも太い線を引ける。元々は英字用だが、日本では日本語の文字を書き易いようにニュームが主流。 スプーンペン、カブラペン、たまペン。
サイジング
紙ににじみ止めを施すこと。
クレパス
1925年 日本クレイヨン協会(現サクラクレパス)が発明。
専門家用として開発されたが、取り扱いの簡単さと安価さで学童用として普及。
第二次世界大戦後に安価に手に入る画材として注目され、専門家にも使われるようになった。
ブロックスパステル
ベルギー・ブロックス社のパステル。2003年2月に初めて日本での販売を開始した。
全204色 1本180円
(2003年11月確認)
セヌリエ オイルパステル
1949年にピカソの友人で画家のヘンリー・ゴエッツの依頼で、ピカソのために作られたパステル。
オイルパステルではあるが、パステルのような印象は薄くなめらかなクリーム状の質感が出る。
使用感はクレヨン状のアイシャドウか口紅、コンシーラーの類に似ている感じ。
塗り重ねにより油彩のような重厚な表現が可能で、加熱したペインティングナイフを使って溶かす事によって厚塗り・盛り上げもできる。溶けたオイルパステルが固まる前に顔料や砂を混ぜる事も可能。
メディウムに酸化する物質を含まない為乾燥しないが、その代わり黄変やひび割れが無い。
セヌリエのフィキサチーフを使う事で定着させる事ができる。
紙、キャンバスは勿論の事、木、金属、ガラス、プラスチック、フィルム、陶器にも描く事ができるが、紙以外の素材に描く時はジェッソやプライマーを塗布した方が無難。
完全に乾燥した油絵具の上から描く場合は加筆用ワニスを塗布してから描けば定着する。ただしこのオイルパステルは乾燥しないので、その上から更に油絵具を乗せるのはおすすめしない。
全120色
普通色110色 各220円
メタリック色5色 各260円
パール色5色 各260円
(2003年10月確認)
アルキド樹脂
多価アルコールとフタル酸と脂肪酸を化学反応させて作られる合成樹脂。
合成樹脂だが、原料に天然油脂(脂肪酸は植物油に含まれる)を使用する。
酢酸ビニル
略して酢ビ(サクビ)。
アクリル絵具普及以前、ポリ酢酸ビニルエマルションを使用した安価で接着力の強い合成樹脂系絵具があったが、黄変が大きく主にポスターや映画の看板に使われていた。
コンプレッサー
エアブラシで用いる、ハンドピースに空気を送り込む道具。モーターを用いたものボンベ式のものの2種類がある。
電動式…モーターを使って空気を圧縮するもの。長期使用するのであればボンベ式のものよりも経済的。加圧能力に差があるのでよく一定時間ごとに休ませる必要がある。
ボンベ式…スプレー缶のような形をしていて、中に圧縮空気が入っている。手軽にどこでも使えるが、長時間使用するのには向かない。
混色制限
主に油絵具で、特定の絵具同士を混合すると化学変化が起きて顔料が黒く変色してしまうこと。油絵具以外の画材では、毒性や展色剤との相性等の問題から変色を起こすような顔料が使われている事が滅多に無く、心配する必要は無い。
硫黄系の絵具と鉛系の絵具を混色すると黒色の硫化鉛が発生する。
また、硫黄系顔料と銅系顔料を混色すると黒色の硫化銅が発生する。
現代の技術で作られている絵具では、理論上では変色が起こるが実際にはほとんど起こる事は無い。黒化は絵具の中の遊離硫黄が金属と反応して発生するものだと考えられていて、遊離硫黄を除去した硫黄系絵具は銅や鉛系絵具と混合しても変色しない。硫黄系であっても混色制限の記述がなされていなかったり、(例えばマツダの油絵具のように)どの絵具同士も混色する事ができると書かれているものはこういった事情からによる。変色する事は無いが、絶対起こらないとは言い切れないので心配な人は避けた方が無難。変色を回避する為にも作品を高温多湿の場所には置かないようにしたい。
[硫黄系の主な絵具]
ウルトラマリン、コバルトブルー、カドミウム系絵具等
[鉛系の主な絵具]
シルバーホワイト等
[銅系の主な絵具]
エメラルドグリーン等
混色
色を混ぜること。減法混色、加法混色、併置混色(回転混色)に分けられる。アナログでは主に減法混色と併置混色を扱い、CGでは主に加法混色と併置混色を行う。減法混色でも絵具を物理的に混ぜ合わせる方法と、重ね塗り(重ね貼り)によって混色する方法がある。
コラージュ
異なる素材のものを切り貼りして合成すること。特に写真のコラージュはフォトコラージュ(フォトモンタージュ)と呼ばれる。
胡粉塚
腐れ胡粉を作る為に、胡粉を埋めておいた場所のこと。
胡粉
日本画で使われる白色。牡蠣や蛤などの貝殻を風化させ、砕いて水干したもの。
胡粉に他の水干絵具や墨を混ぜたものを具のものといい、特に墨を混ぜたものは具墨と呼ばれる。
骨描き
日本画や陶芸の絵付けにおいて、輪郭線を入れる事。
これらの線を参考にしてその後着彩に入る。
固形水彩絵具
透明水彩絵具、不透明水彩絵具を固形に固めたもの。
透明・不透明をタブレット状にプレスしたケーキカラー、透明水彩を四角く乾かしたパンがある。
パンには数種類の大きさがあり、ホールパン、現在主流のハーフパン、クォーターパンがある。
水をつけた筆でなでて、色を溶かして使用する。
木口木版
木版画の一種。西洋で主に使われていた。
木を輪切りにして板をとり直接彫って版を作成するが、非常に木が硬い為ビュランを使用する。細密表現が可能だが、木を輪切りにしなければならない為大作を製作しづらい。
水を吸いやすい為油性インクで刷る。