FlashLiteのファイルサイズオーバー対策まとめ

そのうち補足を足さなくちゃとは思いつつメモ的に箇条書きで。
このブログ内に関連エントリがあるものはリンクを貼ってあります。

この対処法はファイルサイズを減らすためのものです。
こちらの対策を行うことで端末での再生に使用するHeapメモリが増えることがあります。
メモリオーバー対策まとめ記事もあわせて参照してください。

シンボル、シェイプ

Flash内のビットマップ画像の最適化

ActionScript

  • 複数フレームで同じASを実行する場合は1フレームにのみアクションを書いておき、他のフレームからはcall()でアクションが書いてあるフレームを呼ぶようにします。
  • できるだけ簡単なコードを書き、説明はコメント内に書きます。コメントはパブリッシュ後のswfファイルに含まれません。
  • 変数名とフレーム名はできるだけ短いものにします。

その他

FlashLiteのメモリーオーバー対策まとめ

そのうち補足を足さなくちゃとは思いつつメモ的に箇条書きで。
このブログ内に関連エントリがあるものはリンクを貼ってあります。

この対処法は端末での再生に使用するHeapメモリを減らすためのものです。
こちらの対策を行うことでファイルサイズが増えることがあります。
ファイルサイズ対策まとめ記事もあわせて参考にしてください。

シェイプとビットマップ

シンボルとインスタンス

  • インスタンスのタイプはできるだけ(ムービークリップではなく)グラフィックにします。
    アニメーションするタイムラインを持たないインスタンスや、ASが関わらないインスタンスはグラフィックにしても動作は変わりません。
  • シンボルの数を減らす、複数のシンボルを一つにまとめる等、ステージ上に読み込まれるオブジェクトの数を減らします。
  • インスタンスに対して[プロパティ]パネルのカラーで変化をつけると、メモリを大きく消費します。
    透明度や色調変更目的でのカラー適用は極力避け、元のシェイプやビットマップの色調を編集してください。
    同一のシンボルでバリエーションをつけている場合でも、すべて分解して個々に色調編集を加えることでメモリ消費をおさえられる場合があります。

モーションとアニメーション

絵具の毒性まとめ

すべての絵具は目や口に入れない、使用後は手を洗う、子供の手の届かない所に保管すること。
更に、絵具を扱う時には以下の事項に注意する。

毒性のある顔料
および染料名
噴霧時の注意 皮膚につけない その他
溶解性マンガン 要保護マスク
セレン化合物
カドミウム化合物
溶解性鉛化合物
クロム酸化合物
亜ヒ酸コバルト
亜ヒ酸銅
噴霧禁止 飲み込んだ時は医師の処置を受ける
溶解性バリウム 飲み込んだ時は医師の処置を受ける
ホルムアルデヒド 換気をよくすること
硫化水銀 加熱により有毒ガス
溶解性バリウム 要保護マスク
溶解性銅
ヘキサクロロベンゼン
ミヒラーケトン
ローダミンB

また絵具それ自体の毒性ではないが、古い絵具の金属製チューブは鉛を含む事がほとんどで、これが錆びて白くなったものは炭酸鉛であり有毒。
現在はプラスチックのチューブが主流になっている。

作品保存マニュアル

作品を長く保管するには絵画に使われている素材に応じた適切な処置と保管場所を用意する事が大切です。

○油彩
・額縁に入れる
空気中のゴミ・ほこり等を防ぐため、額に入れます。額縁のガラスやアクリルを紫外線カットのものにすれば、光(紫外線)による顔料の分解が遅れ褪色を防ぐ事ができます。

・タブローを塗布する
タブロー(仕上げ用ワニス)は絵画の表面を煙やガス・湿気・ゴミ・ほこり等から守ります。制作後6ヶ月経った絵画にはタブローを塗布しましょう。

・置く場所
車の排気ガスに含まれる成分が絵具(特にシルバーホワイト)を変色させますので、道路の近い窓際やガレージは避けるようにしましょう。硫黄に弱い絵具がありますので、温泉地などでも注意が必要です。できるだけ外気に触れさせないようにしましょう。湿気の無い安定した所に保管します。

○版画&水彩(透明水彩・アクリル・日本画・インク)
・額縁に入れる
空気中のゴミ・ほこり等を防ぐため、額に入れます。額縁のガラスやアクリルを紫外線カットのものにすれば、光(紫外線)による顔料の分解が遅れ褪色を防ぐ事ができます。
日本画で額装ができない場合は、軸装をして丸めておくか紙などに包んで保管しておきます。軸は春や秋のからっと晴れた日に、年2、3回虫干しをします。

・虫食いを防ぐ
市販の衣類用防虫剤は樟脳やナフタリンが使われており、画面にしみを作る危険性があります。書画骨董向けの防虫香があるので、虫害の心配がある場合それらのものを使っておくと比較的安心です。虫干しなどの折に、定期的に交換するようにしましょう。

・置く場所
紙を使ったものに共通なのが湿度管理です。カビによってできたしみは回復が難しいので、キッチンやバスルームの近く・押入れの中等、湿気のたまりそうな所には置かない方が良いでしょう。
またエアコンの真下など極端に乾燥する場所も紙の縮みや絵具のひび割れに繋がるため避けた方が無難です。

絵画関連道具・材料の捨て方

絵画に使う様々な物を捨てる時にはそれぞれの材料を把握し安全に捨てる事が大切です。

・絵具のチューブ
現在主流のものはアルミ製、キャップがプラスチック製。
古いものでアルミ製チューブよりも柔らい金属チューブは鉛か鉛と錫の合金で、まれに純錫製チューブもある。
古い絵具のチューブは鉛を含む事がほとんどで、これが錆びて白くなったものは炭酸鉛であり有毒。触ったらすぐに手を洗い、できるなら処分してしまいたい。
資源に出す場合はチューブを切り開いて中身を洗ってから、キャップと別々に出しましょう。

・プラスチック消しゴムのカス
塩ビ(PVC、ポリ塩化ビニル)を含まないものは可燃ごみに出します。
PVCを含むプラスチック消しゴムは、ダイオキシン発生の一因となる可能性があるため不燃ごみに出します。

・絵具や画用液の廃液(水を溶剤とするもの)
美術大学やアトリエ等では専用容器に入れ回収業者に渡す所もあります。
個人では紙や布に染み込ませて捨てるか、専用の薬剤を使って固めて捨てます。
絵具に使われている顔料により燃焼により有毒ガスが発生するものは不燃、そうでないものは可燃ごみに出します。

・絵具や画用液の廃液(油を溶剤とするもの)
美術大学やアトリエ等では専用容器に入れ回収業者に渡す所もあります。
個人では紙や布に染み込ませて捨てますが、捨て方に注意が必要。
油が酸化により熱を発するので、積み重ねた状態では熱がこもり自然発火する可能性があります。
長期間保管しなければならない場合は火災の心配のないようにして下さい。
絵具に使われている顔料により燃焼により有毒ガスが発生するものは不燃、そうでないものは可燃ごみに出します。

油絵具の乾燥

油絵具がべたつかなくなり、固着する事を乾燥という。
水が乾くのとは異なり、乾性油が空気中の酸素と重合して起こる化学変化のことを指す。
水彩の場合は水が蒸発した分絵は軽くなるが、油絵具の場合は酸素分子のぶんだけ、わずかに重くなる。

絵具のチューブに記載されている乾燥日数はあくまで指触乾燥で、中まで完全に乾燥するには半年程度かかる。
それよりも早く保護ワニスをかけてしまうと表面の白濁や様々なトラブルの原因になるので注意する。

油絵具の乾燥を早める方法は3つある。
(1)シッカチフを加える
(2)クイックドライメディウムやクイックドライオイルを使用する
(3)環境を整える
(4)乾燥の速い色を使う

(1)シッカチフ

シッカチフは鉛、コバルト、マンガンなどの金属塩で、酸素を運び入れ酸化重合の促進剤としてはたらく。
入れすぎると画面の黒変や表面の皺の原因になるので絵具の量の30%にとどめるようにする。
シッカチフは画用液に混合して使う液状のものとチューブに入って練られているパートシッカチフがあり、パートシッカチフは絵具の粘度を下げずに使う事ができるので盛り上げやタッチを生かした表現に向いている。

(2)クイックドライメディウムや、クイックドライオイルを使う

絵具の中に含まれる樹脂の揮発乾燥を利用して乾燥を速める方法。
コーパル樹脂、ダンマル樹脂、ケトン樹脂などを配合し、絵具中の乾性油の割合を少なくしている。
シッカチフと異なり混ぜすぎによる失敗がなく、受験用や練習用の速乾油絵具はこういった樹脂を含んでいるものが多い。

(3)環境を整える

油絵具が乾燥するのに最適な環境は、気温20℃前後で換気が良い事。夏の窓際のような場所がベストで、最後に筆を置いてから6ヶ月~1年程度は風の通る場所・密閉しない場所に置いておく方が良い。

(4)乾燥の速い色を使用する

油絵具はそれぞれの色(使われている顔料)によって乾燥度(乾燥する速さ)が異なる。
無機顔料は有機顔料に比べて粒子が大きく、吸油量が少ない。また、無機顔料に含まれる金属がシッカチフと同様に油の酸化重合を促進する働きをし、乾燥が早くなる。
有機顔料は粒子が細かいので、絵具にするためには無機顔料よりも多くの油が必要になりその分乾燥も遅い。

また、淡い色調の色は暗色と比べて乾燥が遅い。
淡色は乾燥が遅く黄変しにくいポピーオイルが使われていることが多く、
暗色には乾燥が速く黄変しやすいリンシードオイルが使われるためである。

日本画の道具と技法

日本画の道具と技法

日本画の絵具
日本画用の主な絵具に岩絵具、水干絵具があります。
これらの絵具は粉の状態で売られていて、これを膠(動物の皮などから作る接着剤)で溶いて使います。

ほとんどの種類の絵具は顔料と接着剤(糊材、ビヒクル)でできていて、例えばアクリル絵具の場合は顔料とアクリルポリマーエマルジョンを混ぜたものがチューブに入って売られています。
色のもとになる顔料が、紙や布に接着剤でくっつけられて色がつくとお考え下さい。日本画ではこれが別々に売られているので、自分で混ぜて使える状態にします。

他に代表的な絵具として、胡粉(ごふん)があります。胡粉も水干(精製)して作られるため、水干絵具と同じ売られ方をしていることがありますが溶き方も種類の豊富さも異なります。

日本画の絵具には、他にも棒絵具、鉄鉢、泥、朱などがありそれぞれ使い方が異なります。

日本画の紙
日本画では主に和紙に描きます。絵画用の和紙があり、画材屋さんに行けば売られています。
生と書かれているものはにじみ止め加工がされていないもの、ドーサ又はドーサ引きと書かれているものがにじみ止め加工がされているものです。

和紙は水張りをして使います。
和紙は大体つるつるした方が表(絵を描く面)になります。洋紙の水彩紙でざらざらした方が表になるのとは逆になりますので、注意して下さい。
また、新鳥の子紙は鳥の子紙(和紙)に似せてつくられた洋紙なので注意します。

日本画の筆
洋画の筆と比べてふくみの良い筆が使われます。面相、彩色、削用、則妙、隈取などの筆が良く使われます。水干絵具は洋画の筆(水彩用の柔らかい筆)でも使えますが、特に目の粗い岩絵具だと扱いが難しくなるようです。

更新履歴

2006.02
Blog化完了→学校の図書室と自分のメモが併用できる予定が
Macで編集画面が文字化け。本家WPだからいけないのか…?
学校から更新はしないし、コピペで対処できるので放置決定
2005.08.05
リンクとかブックマークとかをはてなブックマークに移行
2005.05.30
ですます調で統一することを決意。
2005.04.18
次のコンテンツを作るのにも時間がかかりそうなので
ページが書き上がり次第徐々にアップロードしてゆきます。
いつかはそのあたりが全てまとまって、一つの大きなコンテンツになる…はず。
2005.02.18
用語集にGoogle Adsense導入。どのページも同じ広告ばかり表示されて面白くないのは
メニューを埋め込みにした所為で目次のキーワードを拾っているのだと思います。
結局インラインフレームに戻すのか…もう少し内容作ったらそれでも充分だと思うけどさ…
「ラベンダーオイル」「ファンデーション」「灯油」「泣き」あたりに全然違う内容を想像したのですが、今は塗装関係が表示されているみたいです。

2005.02.15
こないだ色々といじった事で生じたリンク切れ・デザイン崩れを修正。
レイアウトをちょっといじる。用語集の項目を追加。
ezhtmlが使い易くて感動。まだ機能を把握していないけれど簡易FTPとタグ補完だけでも感動。

2005.02.07
(見た目と内容にはほとんど変更はありませんが)大改造しました。
・メニューとxreaの広告をphpでinludeしてcssで位置を指定しています。
・編集中項目はコメントで括ってひとまず隠す事に。
・xreaのnobannerタグもxrea広告と一緒にincludeしたので、URLを短くする為にxフォルダ削除。
・それに伴い階層を編集し易く変更(←これはやらない方が良かった…;;)
・*.htmでphpを使う為に.htaccessを書き換えた。
・その他細かい修正色々。
ソースを見るとえらい事になってます。初心者が無理するとこうなるという一例(T-T)
もうちょっと色々触りたい所はあるのだけれども、
これで色々と書き方が統一されたから次から置換使えるぞー…頑張ろう。

2005.01.15
ちょっとだけCSSをいじる。ようやくデフォルトのYahoo色から脱出(笑)フォントも等幅・行間広めに。
まだ作成していない項目をコメントで括って隠す。リンク切れが70箇所から48箇所まで減る。
試験が終わったら本格的に作りこみたいなぁ。

2004.12.30
画材と技法以外のコンテンツはどれも中途半端なので一旦サーバー上から消します。
もうこっち(辞書)をトップページにしちゃいます。そうと決めたらなんだか形になりそうな気がします。
一応掲示板とかつけたのですが、ごく一部の人(主にオフラインの友人)しか知らないURLなので適当に内輪話でもして下さいませ。

2004.10
そこそこ使えなくもないデータベースができてきたのでごく一部のオフラインの友人にのみURL公開。これでちょっとは自分にはっぱをかけたい…
在学中に自分が目標とするところまで完成しなきゃ、資料が豊富なうちに自分が知っている事を確実にしてまとめ直したいのです。
受験の息抜きに作り始めたんだけど気付けば超持久戦の予感。うーん。とりあえずデザインは後回しかな。

2003.01 辞書用とその他ページ用に異なるCSSを用意していたが、辞書をコンテンツの一つとしてでなくサイト全体の索引のように使えたらと思い横断的なリンクを幾つか作ってCSSも統一。200個近いHTMLを書き換える。

2003.11.28~12.1
画材と技法のデータをWordsworthで出力したが、いまいち用途に合わずタグを削除&項目毎に別のHTMLで書く事に。
相当プレーンなHTMLに近づいたので、外部CSSを読み込めるようにテンプレにリンクタグを追加。

2003.09
Wordsworthにて色名データベースに追加予定の色名ピックアップ完了。現在887項目。
887色ぶん、由来とかCMYKとか調べるのはひとまず後回しにする。流石に辛い。

2003.07
作成開始

フリーソフトリンク

○フリーソフトリンク(win)
*リンクに連絡が必要なものについてはリンクしていないので検索して下さい。また、英語版ソフトで日本語解説サイトにリンクすべきかどうか迷っているものにもリンクしていません。 VectorでもGoogleでも検索すればひっかかるはずです。前者については作者さんにメールできる程度のクオリティのサイトが作れたら連絡します(小心者)

●フォトレタッチ・ペイント
PictBear
PhotoShopライクなフォトレタッチソフト。かなりの機能を備え、プラグインも充実している。筆圧○。

PictBear SecondEdition
PhotoShopライクなフォトレタッチソフトの新版。プラグイン・ペン等はPictBearと共通。筆圧×。

Pixia
定番ペイントソフト。ユーザーの声を生かしたソフト作りが続けられていて非常に完成度が高い。筆圧○。

ゆめいろのえのぐ
実際に絵具を混ぜているような感覚で色を塗る事のできるペイントソフト。

・Hyper-Paint
超高機能・高性能ペイント・フォトレタッチソフト。 PhotoShop系のインターフェイスに慣れた人は少し操作に戸惑う事があるかもしれないけれど、慣れてしまえば直感的にクオリティの高い作業をすることができる。

・GIMP
オープンソースでLinux向けに開発された高機能ペイント・フォトレタッチソフト。 windows版に移植されたものを使うことができる。

●ドロー系ソフト
・Expression
元々はパッケージ販売されていたが、CreatureHouse社がMicrosoftに買収されMicrosoftよりフリーウェアとして公開されている。ドローソフトでありながらも微妙なタッチを表現できる、ペイントソフトのようなドローソフト。英語版だが日本語化することができる。筆圧○

●ドット絵
EDGE
高機能ドット絵エディタ。アニメーションgif作成までこれ一本でこなすことができる。

dotpainterALFAR
ドット絵を描く機能はもちろんのこと、パレット周りやアニメーション関連の機能が秀逸。

●Web向け画像編集(減色・圧縮)
・Padie (403bidden?)
定番減色ソフト。gifやpngは色数を減らすことによってファイルサイズを減らすことができる。開発終了。

grasscodeflax
xPadieエンジンを使用して画像の減色を行う他、画像のリサイズ・ PixiaプラグインやPhotoShop・PictBearプラグインの利用までできるソフト。開発継続中。

azure
画質を損ねることなくjpeg画像を回転するソフト。

buff
画質を損ねることなくjpeg画像をトリミングするソフト。

carmine
jpeg画像のハフマンテーブル最適化、Exif情報の削除を行ってファイルサイズを小さくすることができる。オプションが非常に充実していて、Exif情報削除、最適化ファイルをどのように保存するか、エラーが出た時の対処法などを選択することができる。プログレッシブjpegには対応していない。

pngdiet
png形式の画像に含まれる付加情報(チャンク)を一覧・削除してファイルサイズを軽くするソフト。

●画像閲覧・スライドショー
Susie
定番画像閲覧ソフト。プラグインを入れる事により対応画像形式が増える。フリーのペイント・フォトレタッチソフトでもsusieプラグインを利用できるものは多いので、本体を使わなくても持っているだけで便利。

アクリルテクニック

●制作のコツ
アクリル絵具は非常に乾燥が早いので、手元にある絵具を乾かさないようにすることが最も重要。その他にも濡れている時の色と乾燥後の色の違い等、いくらかの癖はあるが制約は少なく、乾燥にさえ注意すれば非常に扱い易い絵具といえます。

・ウェットパレットを使う
 手早い作業に慣れないうちはウェットパレットを使うとパレット上での乾燥を遅らせることができる。市販のウェットパレットを使うのも良いが、普通のパレットに湿らせたティッシュをのせて代用することもできる。ウェットパレット上でナイフを使うのは(特に代用パレットでは)繊維が絵具に混ざったり紙が寄ったりするので使いにくい。その場合は合成繊維でできた丈夫な布を濡らして使うとよい。
・混色は多めに
混色した絵具が乾いてしまうと同じ色をもう一度作る事が難しい為、同じ色が必要になる場合は少し多めに色を混ぜてふたのしっかりと閉まる容器に保管する。水が腐ったり、カビの生えることがあるのでなるべく早めに使い切る。
・制作を中断する時にはラップをかける
短時間席を離れる際は、霧吹きでパレットに水を補給しておけば絵具を固まらせることなく保っておくことができる。長時間席を離れる際は、軽く水を吹きかけてラップをかければある程度おいておくことができる。
・道具はこまめに洗う
道具の材質によっては絵具が固まると使い物にならなくなってしまうので、少しの間でも使わない道具はこまめに洗うか水につけておくとよい。
・濡れ色と乾き色に差がある
アクリル絵具は乾燥する前の色と乾燥した後の色が異なる。乾燥すると色が少し沈むので混色の際はほんの少し明るめに作るとイメージに近い色を作る事ができる。濡れ色と乾き色の差は、メーカーや色によっても差が出るのである程度の慣れが必要。差を把握するには一度試し塗りをして乾かしてみるのが確実。

・透明・不透明を使い分ける
アクリル絵具はリキテックスに代表されるような透明のものと、アクリルガッシュに代表されるような不透明のものとがある。これらはちょうど透明水彩と不透明水彩のような関係で、隠蔽力はガッシュ、不透明色、半透明色、透明色の順に弱くなってゆく。ラベルに書かれていることがほとんどなので、塗り重ねが重要な場合注意したい。

・紙に描く場合は水張りすると波打たない
点描や細密のように一度にのせる絵具が少量な場合や、ドライブラシのように水を含む量が少ない場合は紙が波打つ事は少ないが、そうでない場合はたとえ薄塗りでなくとも紙が波打つ事が多い。これを防ぐためには水張りをするとよい。

●厚塗りをする
アクリル絵具はガッシュを除いたほとんどの絵具でそのまま厚塗りすることができる。ガッシュの場合はそのまま厚塗りするとひび割れるので、メディウムを混ぜて厚塗りをする。
アクリル絵具で極端な厚塗り(盛り上げ)をすると絵具の表面のみが乾燥し、中がぶよぶよのまま乾燥しない事がある。その他にも水分の蒸発により縮んでシワになる事もある。これらを避ける為には一度に絵具をのせずに、少しずつ塗り重ねるかメディウムを使用する。
○盛り上げる
盛り上げの際にはメディウムを使用する。盛り上げに使うメディウムにはツヤの有無、エッジの鋭さ、肌合いなどで様々な種類がある。
●薄塗りをする
アクリル絵具はそのまま薄めることで水彩風の塗りをすることができるが、多量の水で薄めるとつやが引く。つやを保つには専用の薄め剤を使用するかグロスメディウムを少量混ぜると良い。薄塗りをする場合は顔料濃度の高い絵具を使うと発色を損なわない。
○にじみ・ぼかし・たらしこみ
支持体が紙の場合は、オックスゴール等のメディウムを使ってにじみの度合いを調節することができます。素材の種類・紙の種類によっては最初に濃い色をのせてから水でぼかそうとすると最初の色が染みついて筆跡を残すことがあるので、先に水をひいてから絵具をのせると滑らかなにじみができる。にじみのような一発勝負の技法では、先に同じ素材で様子を見ておくと予想外な効果が出ることが少ない。
●テクスチャを出す
各社から出ているメディウムを混ぜ合わせる事によって絵具に様々な質感を与えることができます。また、アクリル絵具は非常に接着力が強いのでおがくずや砂・ビーズ等を絵具に混ぜて使うことができます。

●様々な素材に描く
アクリル絵具は固着力が強く、またアルカリに強い為他の絵具では描けなかったようなものにも描く事ができます。
基本的には以下の点を守ることにより、より定着させることができます。
・表面の汚れ(特に油分)を取り除く
・つるつるしたものには紙やすりをかける
・素材に合ったジェッソやプライマーを使う
素材別下地づくりと注意点
[紙]サイズの強さを操作することができる。下地はジェッソでつくる。
[キャンバス]水性キャンバスを使用する。油性キャンバス(油彩用キャンバス)を使うと劣化・剥落の原因となる。下地はジェッソで作る。
[木]下地はジェッソで作る。
[布]布描き用の絵具を用いるか、しみこませるように描く。
[金属]サンドペーパーをかけた後メタルプライマーを塗布するか、金属にも塗れる絵具を使用する。水性絵具を使うと錆びが出ることもある。
[陶器]陶器用のアクリル絵具を使い、焼きつける。
[ガラス]ガラスプライマーを塗布するかガラス用のアクリル絵具を使用する。

●コラージュする
アクリル絵具は非常に接着力が強いので、画面の中に他の素材を貼りつけることができます。厚塗りの乾いていない画面の上に直接のせるか、グロスメディウムを用いて貼り付けます。コラージュに使える素材は下地に使える材料とほぼ同じ条件で、油分のあるものは適さない。金属、強吸水のもの、ガラス等はその素材に適したプライマーを塗布するとより定着する。アクリル絵具のみを接着剤としてコラージュする場合、大きいもの・重いものをコラージュしようとすると剥落することがあるので他の方法と組み合わせるとよい。
●他の画材と併用する
アクリル絵具は他の画材と併用・混色することでまた異なった表情を見せる。混色は透明水彩、不透明水彩、ビニール絵具等の水彩絵具との混色が可能だが、それらの水彩絵具の割合が高くなればなるほどアクリル絵具の性質は弱まり、混色した絵具の性質が強くなる。
岩絵具との混色も可能で、水を多くすると岩絵具の粒子が沈み不均一になる。
アクリル絵具の性質を保ったまま岩絵具を使いたい場合は岩絵具をにかわで溶かずに直接アクリル絵具に混ぜる。
アクリル絵具は油性の絵具の上から塗り重ねる事はできないが、アクリル絵具の上に油性の絵具を塗り重ねることはできる。だが、後になって剥落したケースもあるので安全とは言いきれない。水彩絵具、岩絵具の上にアクリル絵具をのせる事については問題無い。
●版画のインクにする
アクリル絵具は孔版(ステンシル、シルクスクリーン)のインクとして用いられることも多い。シルクスクリーンの場合使用できるメディウムは限られるが、ステンシルの場合はメディウムを混ぜることもでき表現の幅を広げることができる。
●エアブラシ
アクリル絵具はエアブラシ用の絵具としても使う事ができる。どのアクリル絵具でもエアブラシで使う事ができるが、特にエアブラシに適したエアロフラッシュやリキテックスソストタイプ等の絵具もある。水で薄めるので水が多いほどつやが引くが、グロスメディウムを混ぜるとつやを損なわない。
●細密表現
アクリル絵具は一度乾くと耐水性になり、重ね塗りの際にも下の筆跡に影響することが無い。また、透明感を生かすことも不透明に抑えることもできる為細密表現のしやすい画材である。アクリル絵具用の合成毛でできた筆には特に先がきいて細い筆が多く、それらを使うとより細かい表現ができる。
●マスキング
マスキングをすることによってシャープな表現や効率の良い塗り方をすることができる。特にアクリルガッシュで平滑な塗りをする際にはマスキングをすることによってより平滑な色面をつくることができる。
●ドライブラシ
●スクラッチ
●スパッタリング
●デカルコマニー
●フロッタージュ
●バチック
●画面の保護
アクリル

透明水彩テクニック

●制作のコツ

・顔料の性質を知る
透明水彩は他の絵具と比べて顔料の性質が出易い。例えば粒子の大きいもの、小さいもの、着色力の強いもの、弱いもの、染まりつくもの、紙の目の間に沈むもの…等々。ウォッシュをかけた時最も顕著に表れるので、狙った効果を出す為には知っておいた方が良い。メーカーによってもある程度の差がある。

基本セットに入っている事が多い色の性質
ウルトラマリン…顔料が重く、沈む
オペラ…細かく、染まりつくような感じ
ペインズグレー…着色力が強い

・パレットの使い方
どのようなパレットでも使えるが、油絵用の木製パレットは適していない。透明水彩は乾燥してももう一度水に溶けることと、一度に使う絵具が少量であるためパレットは洗わないことが多い。そのような使い方に最も適しているのは金属製の水彩用パレットだが、透明水彩画を本格的に続けていくか、受験でもない限りは必要ない。小学校の時に使っていたものか、100円均一のものでも充分使える。

・水張りをする
紙が波打って描きにくい場合は水張りをすれば紙の波打ちを抑えることができる。塗り方によっては水張りが必要無い場合もある。

●薄塗りをする(ウォッシュ)
筆に水を多めに含ませて絵具をとるか、水を多めにして溶いた絵具を筆に含ませて色をおいていく。透明水彩は薄塗りを基本として作られている。

●重ね塗りをする
下色が乾燥した後に、上から色を重ねる。同じ色であれば濃くなり、異なる色であれば混色した時と似た色になる(例えば、青の上から黄色を塗ると緑になる)。混色と異なる点は、青と黄色それぞれの筆跡が生かされることと濁りの少ない透明感のある色ができる点。塗り重ねてゆくことによって複雑な表情を出すことができる。

●ぼかし
グラデーションをつくる技法の一つ。日本画で言うところの隈取りに良く似た技法。まず絵具をおいて、その絵具が乾燥する前に水を含ませた筆を使ってその色のふちをなぞる。仕上がりは最初に置く絵具の濃さや量、なぞる筆の水の量や動かす速度、紙の性質によって大きく異なり、最も絵具や紙の特徴が表れる技法のうちの一つと言える。一度乾燥した絵具の上から水を含ませた筆を使ってもぼかすことができるが、紙の特徴や偶然性はある程度低くなる。また、筆跡が残ることがある。

●にじみ
グラデーションをつくる技法の一つ。ぼかしと似ているが、こちらは絵具が自然に広がることを狙ったもの。ある程度水をはった紙に絵具をおいてにじませるか、にじみ止め(ドーサ引き、サイジング)されていない紙に描けばにじませることができる。

●たらしこみ
グラデーションをつくる技法の一つ。にじみに含まれる技法だが、特に濡らした紙に絵具をたらす場合こういう。あらかじめ水や絵具である程度の範囲を塗った後、乾燥する前に他の絵具を含ませた筆で描く。

●にじみをコントロールする
思ったような効果が出ない場合そのにじみをコントロールすることが重要になる。もしもにじみが強すぎる場合は、サイズ液、もしくはドーサ液を塗ってにじみを止める。サイジングが強すぎてはじくような場合は、絵具にオックスゴールを混ぜるとそれをおさえることができる。

●厚塗りをする
メディウムを混ぜることによって厚塗りをしてもひび割れないようにすることができる。

●平塗りをする
できるだけ平滑に塗る為には、水の量をあまり多くせずに一気に塗る事が大切。筆の向きが違うとそこに絵具が溜まり易いので、間に何か塗り残したいものがある時はマスキングをするとよい。

●他の画材と併用する
透明水彩は他の様々な画材と組み合わせて使うことができる。油性の描画材であればバチック(バチックの頁を参照)になる。

●マスキング
塗り残したい所が複雑な場合や、直線を描きたい時に便利な技法。マスキングテープやマスキングフィルム、マスケットインクで絵具を塗りたくない所を覆い、その上から絵具を塗る。乾燥した後にマスクを剥がすと、そこだけ絵具が塗られていない状態になる。特にウォッシュをかける場合は絵具が紙とマスクの間に染み込みにくいマスケットインクが確実。
薄塗りの場合、紙の質感が仕上がりに大きく影響するので紙を傷つけたくない時は粘着力に注意。あまり強いものを使うと剥がす時に紙の繊維を剥がすことがある。マスキングフィルムであれば弱粘着のものを、そうでなければ表面が強い紙を使うと紙を傷つけにくい。

●バチック
紙の上に油性の描画材で描き、その上から透明水彩で塗ってはじかせる技法。油性の描画材でも、紙に油がしみこんでしまうもの(油絵具など)は紙を傷めたり、定着が弱まったりしてしまう。オイルパステルやクレヨンが使われる事が多い。

●ドライブラシ
筆の水気を少なくして、紙にこすりつけるように描く技法。

●デカルコマニー
色を塗った紙を絵具が乾燥する前に折り曲げて絵具をつける技法。折り目を中心にして左右対象の形ができる。厚く塗ることによってくっきりとした効果が表れる技法であることと、水張りしてしまうとできなくなることから薄塗り+水張りが基本の透明水彩ではあまり行われない。

●ドリッピング
絵具をたらす技法。たらしこみとの違いは、必ずしも紙が濡れている必要はないということと、紙に触れないことが多いということ。

●フロッタージュ
凹凸のある物の上に薄い紙を置き、その上からこすることで物の凹凸を紙に写し取る技法。固形の描画材で行われる事が多く、透明水彩では硬め~硬い筆に絵具をつけてドライブラシをすればできなくもない。
●吸い取り紙
まだ絵具が乾いていないうちに、吸収性のよい紙や布を置いて絵具を吸い取ること。絵具の広がりをコントロールしたり、絵具が乾く時間の差を利用して模様をつくりだすことができる。

●塩をまく
乾く前の薄塗りの面に塩をまき模様をつくりだす技法。塩の粒が星のように見える。